残業手当はありません

気が向いたときに、ぼんやりとエントリするブログです。Twitterで書き切れないことを書きつける場所にしています。

2023年もまた、記憶のないままにすぎていった

結局、ぜんぜんブログも書けないままに暮れてゆくのである。どんどん心の余裕がうしなわれて、日常に流されてゆく。そうしているうちに、まとまった思考もないままに一年を終えてしまう。これから綴ろうとすることも散文的で断片的なものになろうけれども、それでも何もないよりはよかろうと思い、時系列に沿って記してゆこう。


1月スタァライトhttps://revuestarlight.com)のオケコン(リバイバル)に行った。相羽あいなさんの出演お祝いフラスタを出すところにも寄せてもらって思い出になった。劇場版スタァライトで最高に美しく、作品の核になったのは西條クロディーヌであり相羽あいなの声だと思っている。その気持ちが(全のっかりという形になってしまったけれど)形になってよかった。らぶぷろのイベントもあったのだが、そちらは至近距離で小山百代のキュートさに刺されたというだけの話。


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2月、ほとんど何もなかった。よく覚えていない。

3月、20歳となり飲酒合法となった卒業生たちが同窓会を開くということで、ゲスト的なポジションで出席することに。若者はあっという間に変わってゆく。それにくらべて、教員たる自分の進歩のなさを嘆きつつ、幕張の夜にむかって「老いたくない」と情けなく咆哮する。他方で学部・大学院とお世話になった先生の最終講義があり、こうして多くの人に感謝されて見送られる存在になれるかという思いになる。役立たなければならない。他人の役に立ち、意味のある存在にならなければならない。そのためにはよく勉強しなければならないのだと、あらためてしみじみ思う。さらにはいくつかの送別会。送りたくない、ずっと一緒に働きたいと思う人ほどいなくなる。そうして求められてゆくことの幸福と満足とを想像する。

4月、かろうじて大垣の田辺温熱保養所(http://tanabeonnetsu.com)へ。大好きな場所で、ゆっくりと独りで休むのに最適な場所。あとはとにかく忙しくてよく覚えていない。

5月〜6月ワルキューレのファイナルミッション。戦術音楽ユニット・ワルキューレは奇跡のバランスと圧倒的なパフォーマンスで、ライブを観た地球人みんなが大好きになってしまう魅力的な存在だ。2010年代から20年代にかけての女性音楽ユニットを代表する存在のひとつだとおもう。ライブを観ることはもうかなわないが、ぜひBDを観てほしい。


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6月の終わりには、三森すずこファンに誘われてデビュー10周年記念イベント(http://mimorin.com/news/20230214_1200/)というのに参加した。実はずっと「三森すずこに近づくのは危うい。近くにいったら最後で、好きになってしまうので敬遠しよう」と我慢していたのだ。みもさんがオカダカズチカと結婚したときに冷静でいられたのは、ひとえにその努力のおかげだと思っている。うっかりイベントに行ったら、案の定「みもりんのキラめき」に灼かれたので、あのときの自分は間違っていなかったと答えあわせができた。

7月、忙しかった。仕事以外は何もしていない。

8月、北海道へ避暑に行ったつもりが全然涼しくない。エスコンフィールド(https://www.hkdballpark.com)は最高だった。とにかくどこでも野球がみやすい。しかし、8月なにより素晴らしかったのは「LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく!」(https://bocchi.rocks/stage/)だった。守乃まもという役者が、純度100%の後藤ひとりとして目の前に現れたことの衝撃は、あの舞台を目撃してしまった観客ならば永遠に忘れることのないものだったろう。舞台が終わってからも、一部のファンは「守乃まもは生きているのか」「守乃まもはこの舞台が終わっても、また演者として戻ってきてくれるのか」と、ちょっとした狂乱状態になっていた。(わたしも軽くまも狂いになっていた)


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9月洲崎西https://seaside-station.net/program/suzakinishi/)10周年イベント。ふたりは10年経ってもめちゃくちゃなラジオをやっている。人妻になろうと、母になろうと変わらない狂気。それを追いつづける狂人たちの宴だった。飽きやすい自分だけれども、洲崎西はずっと追いつづけているものの一つだ。これからも終わらないように応援しつづけたい。

10月BAND-MAIDhttps://bandmaid.tokyo)のお給仕(ライブ)に初めてゆく。これまでも格好いいなあと思いながら、音源は聴いていたけれどもライブを観る機会を作れずにいた。BAND-MAIDも10周年ということで、ここで観なければずっと観られず終わってしまうと思い、ギリギリとれた仙台のライブへ遠征した。メイド服でハードロックというイメージで色物にみられがちだけれども、実際にライブを観ればわかるのだが、非常に練度の高いライブバンドなのである。(11月にあった横浜アリーナでのツアーファイナルも、10周年の集大成として完成されたステージであった)


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11月スタァライト九九組のバンドライブがあった。土曜も仕事があるので、なんとか調整して2days両方参加することができた。バンドサウンドスタァライト楽曲の格好よさの融合、さらにはその音圧に負けない演者のボーカルと、九九組を好きになってよかったなぁと思えるライブだった。そして小山百代の圧倒的主人公感に今回も灼かれてしまった。

12月、入院した先生のフォローなどをしながらも、月の前半は特に問題なく過ごしていたので前厄も無難におわるのかと安心していた。しかし、月の後半に今年最悪の災厄がやってくる。急性胃腸炎で上から下から大洪水、お手洗いとずっと友だちになりながら、12月中旬の一週間ばかりを過ごすことになる。その間にも仕事はあって、かわりのきかない役目もあったので、絶食して止瀉薬を投与。成績会議、終業式、三者面談をなんとかやり過ごす。早朝に吐きすぎて呼吸困難になりかけたときは、いよいよ死を覚悟したものである。やはり前厄は前厄なのである。慎重に生きなければならない。ただし「てさぐれ!部活もの」10周年イベントはオタクとしての根性で昼の部を現地で観る。夜は配信があるからと断念。そのあとに瀕死となったので、撤退は正解であった。


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こうして、暮れてゆく年を見送るいまになれば、もうこれまでのような無理はきかないのだ。お前はもう初老なのだということを強く実感させられた2023年であった。哀しいけれど、これは事実なのである。さらには、食う、寝ることこそが心身の健康の礎であり、それが崩れたときに中年男性は一気に絶望へ転がり落ちてゆくのだと病床で思ったのである。自分を死に追いやるのは、自らの内臓の不調であるという知見を最後に記して、2023年のむすびとする。

 

追記:2023年のTVシリーズアニメーションは、上半期の「とんでもスキルで異世界放浪メシ」「江戸前エルフ」「ワールドダイスター」などのストレスなくみられる作品がわたしを支えていました。下半期はとにかく「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」の暗さと感情の大きさが素晴らしかった。「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」あたりは、わざわざふれるまでもないとおもうが楽しくみた。(個人的には、イケナイ教が大変よかったのだが観る人を選ぶかもしれん。杉田も早見沙織も大好物なわたしは、楽しく観た)