残業手当はありません

気が向いたときに、ぼんやりとエントリするブログです。Twitterで書き切れないことを書きつける場所にしています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

有馬記念は別れの隠喩である

ダービーと並ぶ、日本競馬界最大の祭りである有馬記念。しかし、ダービーの祝祭性とくらべると、有馬記念は少し寂しい。年の暮れに行われることと、これを最後に引退する馬も多いことが、なんとなく物悲しい気分をつくるのかもしれない。 ダービーは、よく集…

夏は、失われた命に思いを致す

海外へ研修に出ていた人に宛てて文章を寄せた。わずかな人しか読まない媒体に寄せたものなので、ここにもおいておく。 日本の夏は、失われた命に思いを致す季節であると考えています。 お盆に先祖を思うことはもちろんですが、8月6日の広島、8月9日の長…

俗情にあらがえ

人間の社会は、人間が他者に対する善意をもつことを前提に設計されていて、あるいは、社会全体の善意に対する信用をどれだけ高められるかが、社会運営の円滑さを決定する。ゆえに、高度に社会化されたと自認している社会は、相互の信用度が非常に高いため、…

メインストーリー、なんてないのさ

以前、有用性の奴隷になるなという話をした。 役立つことにとらわれすぎると、結果的に奴隷根性が身につくという話だ。 関連して、人生にはメインの出来事とサブの出来事があるのかということを考える。 観測の範囲が狭く、今よりももっと想像力の射程が短か…

きょうがすべて

これが最後のダービーかもしれないと、思うことがある。 それは競馬がなくなるとか、じぶんが死ぬとかそういうことではなくて、この国の競馬の質が大きく変わって、ダービーがダービーとしての機能を果たさなくなるのではないか、ということだ。 競馬は、競…

予定された競馬は、われらを救うか

中111日でのグランアレグリアによる桜花賞制覇。そして、中106日のサートゥルナーリアによる皐月賞制覇。2週続けて「休み明け」でのクラシック制覇となった。もはや、休養明けを理由にすることは言い訳に過ぎない。調教技術の向上、特に美浦・栗東の両トレー…

奴隷になっていないか

書きたいことはたくさんあるのだけれども、最近は自分のなかで話題が発酵するのに時間がかかっているために、なかなかまとめることができない。ちょっとした気づきはすぐにつぶやいてしまうから、半生の思考そのままで流れ去ってしまうことが多い。つぶやき…