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気が向いたときに、ぼんやりとエントリするブログです。Twitterで書き切れないことを書きつける場所にしています。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

その馬には使命がある(第88回東京優駿・日本ダービーの展望)

ダービーに集う馬たちは、なにかしらの使命を与えられてやってくるものだ。それにかかわる人の思い、馬自身のもつ血の因縁、同世代の馬たちの間で生じるライバル性、さまざまな物語が積みかさねられてきた。そして今年も、新たなストーリーが紡ぎだされよう…

信用や信頼が役に立たない世界だが(第82回優駿牝馬・オークスの展望)

賭事にあたるとき、律儀さはなんの役にも立たない。賭事は基本的に他人を養分にしなければ勝てないのだから、いかにして他人の期待を裏切り、他人の認識と自分の(あるいは自分に与する者たちの)認識とのズレを生み出すかにかかっている。裏切りが深ければ…

逃げだしてしまいたいと思ったら、もう逃げていた

嫌なことや考えたくないことがあると、とにかく家や職場から離れてひとりになろうとする癖がある。それがかなわないときは、風呂にこもる、便所にこもるなど、とにかく生活から自分を切り離す。物理的に日常をやれないようにするのだ。 日常をやると、生活を…

それでも枯れたくないという思い

早く「枯れたい」と言う人がいた。さまざまな欲望に、とくに40歳をすぎて性欲に悩まされるのはいやだと、しみじみいうのだ。当時20代だった私には、まったく理解ができなくて、むしろ枯れてしまったなら、じぶんを前に進める動力は何なのだろうと思った。 け…

豪州的、あまりに豪州的な(第163回天皇賞の展望)

阪神競馬は、オセアニアである。あるいは、香港だといってもいい。特に内回りコースはその傾向が強い。 大阪杯、宝塚記念の好走馬に香港やオセアニアでの活躍馬が多くみられることが、その証明となるだろう。また、阪神の芝短距離におけるデインヒルの影響力…