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優等生とスーパーナチュラル、あるいは才能のきらめきとは(第82回桜花賞のこと)

 2年連続で 高校1年の担任をしている。生徒の入学後から大型連休までは、とにかく休む間がない。高2、高3の担任がゆるゆると教室や授業の準備をしているときに、背中にロケットをくくりつけられて発射されるように強制的に動かされている感じがする。2年連続で高1を担任させることは法律で禁止してほしい。

 高2生、高3生はよくわかっているから、こちらから何かをいわなくても勝手に物事が進んでゆく。(その理解のはやさとあきらめに似た感覚が、かえって厄介なときもあるのだが)

 他方で、高1生は何もしらない。高校生をやらなければ、高校生に乗りおくれたくないという、妙な焦燥とか必死さがある。(なにか新しくしなければという強迫感があるようで、界隈によっては四月病という俗称もある)


 改修前の阪神コースで行われていた桜花賞は、乗りおくれたくない、バチバチに「高校生」をやってやるんだという一種異様な前進気勢と、自分以外はすべて無意味といわんばかりの、圧倒的な全能感に支えられた才能の輝きが桜花賞を支配していたような気がする。メジロドーベルがどれほどに優れた成績を残してもどこかで「銀」という感覚にとらわれるのは、キョウエイマーチが雨の桜花賞でみせた、あのまぶしい姿が焼きついているからなのだろう。あの日のキョウエイマーチは間違いなくトップスタァだった。

 コース改修されてからの桜花賞は、同じ高校生でも高2生や高3生程度の成熟が求められるのかもしれない。最初のコーナーに入るまでの距離も長くなり、紛れがなくなった。ならば求められるのはしっかり脚を溜めて、長い直線できちんと自分の走力を出し切る、そういう安定感がより強く求められるのかもしれない。優等生的な強さに寄りつつあるようにみえる。(それでもときどき現れる常識外のスーパーナチュラルが、すべてを破壊してゆくのだが)


そう考えれば、ここまで結果を積み重ねている優等生とスーパーナチュラルを証明する可能性のある馬の組合せで組み立ていこう。


ナミュール

ライラック

△ラブリイユアアイズ

 


 ◎ナミュールは強い。才能と安定性を兼備した存在である。昔のおにぎり型コースであれば桃帽は不利なのだろうが、現在は強い馬ならむしろ橙や桃帽の方が揉まれず力を出せるといえる。単勝3倍もあるのかといったところ。

 ◯ライラックは破壊的な爆発力を秘めた存在とみる。フェアリーSは荒削りだったが捲りあがって他馬を切り捨てるスケール感のある競馬に才能の片鱗をみた。休みの間に成長の期待できる血統でもあるし、一気の上昇に期待した。

 △ラブリイユアアイズも休みが嫌われているのかもしれないが、2歳の早い時期からきちんと力をみせている。前向きな気性、身体能力の高さ、ナミュールには及ばないもののそれ以外の馬たちよりも完成しているとみる。


単 18

馬連・ワイド 18-10,11

3連単 18-10,11=1,3,6,7,8,12,13,14,16,17

 


ナミュールは負けないだろうけれど、全日本ステイゴールド連盟員としては、ライラックの輝くレースになればと思っている。好きな血統の馬たちは遠い親戚のようなもので、どうしても応援してしまうものだ。