残業手当はありません

気が向いたときに、ぼんやりとエントリするブログです。Twitterで書き切れないことを書きつける場所にしています。

2016年の映画をふりかえる。

日本の多くの場所では、2017年を迎えられたようでなによりである。 どうも、私の属している業界では(私だけなのかもしれないが)1月に年が更新されるという感覚が薄い。まだ、2016年があと3カ月くらいあるような感じがする。それでもまあ、2017年になったの…

『君の名は。』をうまく語れないので、あらためて『言の葉の庭』を観てみた。

『君の名は。』を、とりあえず三度観た。けれども、どういう風に語ればよいのかよくわからないので、補助線にするべく『言の葉の庭』をあらためて観た。せっかくなので、その感想をぼんやりと書き残しておく。 雨は、常に遅滞と留保の使者である。 人の思惑…

ウェイ系というあり方への疑問

どこから話をはじめればいいのか迷っている。いわゆる「ウェイ系」というあり方についての疑問が、自分の内側でどんどんふくらむので、なにかまとめておかなければと思い、いま、これを書いている。 これまで、そういった類の人たちには近づかないようにして…

オナニーのふるさと

自分の欲望の源泉がどこにあるのか。 ふつう、ひとはどれくらい理解しているのだろう。 現代美術家・会田誠の作品に『美少女』というものがある。 美少女という字をみつめながら、会田が会田自身をこすりつづける動画である。概念で達することができるかとい…

感想文が苦手だという話

どうにも、いわゆる感想文が苦手である。読むのも、書くのも苦手である。 仕事柄、大量の読書感想文やら、行事の感想文やらを読まなければならない。これがとんでもなく苦痛である。おそらく、文章を読むことが好きな人であればあるほど苦痛であると思ってい…

だらだらと、今年観た映画のことを書くよ

思いつくままに Twitter でつぶやいていたら、少し長くなったので、こちらにまとめておこうと思う。 今年、きちんと映画館で観られた映画は何本あっただろう。 観たいと思ったものは多かったのに、ほとんど行けなかった。『ラブライブ!』と『ガルパン』は、…

仮説:制服とは追憶である

高校生の制服を盗んで捕まった人の話が、やたら耳に入ってくるので、少しだけ考えてみようと思う。 そもそも、制服なんてものは風景のなかにありふれていて、特別な記号にはなり得ないはずだ。しかしながら、このニッポンでは、とくに、いろいろな欲望をもて…

夏休みが終わると、死にたくなるらしいこと

安心して過ごした長い休みの後に、死にたくなる時期があるらしい。 けれども、そんなものは、長い休みのある者にだけ許された特権だ。 それよりも、毎日毎日同じ人間と顔をつきあわせて「もっとやれ、もっとやってくれ」と言われる方が、よほど苦痛だと感じ…

Twitterと私

Twitterを頻繁に使うようになって、本格的に本を読む量が減っているように感じる。必要なときにしか本を手にとらなくなって、何もすることがないから本を読もうという気分になることが少なくなっている。そのかわりに、Twitterをみる。そして、ぼんやりとし…

「コスパ」から遠くはなれて

あまり多くの人の目にふれない媒体に文章を寄せたので、ここに転載しておく。 『食べログ』は便利だ。不案内な土地や旅行先でハズレのお店を引いたときの落胆は、ことばにならない。それが原因で別れるカップルだってある。(ただ、これをきっかけに恋人がと…

それはたぶんグローバルということ

正月である。 ほとんどエントリをしないブログだけれど、盆と正月くらいは更新しておきたい。 一緒に過ごす人などないので、ひとりで静かな正月である。 こういう正月が送れることは、ひとえに世の中が便利になったからだ。 正月であろうと、近所のコンビニ…

悪いが、俺は休暇だ

新幹線のなかで、これを書いている。 もう、刷りこみのようなものなのかもしれないけれど、新幹線に乗るとSKE48の曲が聴きたくなる。この時期だと「ごめんね、SUMMER」や「賛成カワイイ!」が気分にマッチして、とても心地がいい。それ以外の曲でも、SKEが持…

『高杉さん家のおべんとう』をよむ

30代ポストドクター男子の経済的、精神的に不安定な生活を垣間見ることができます。 研究者になる気を失くさせ、あるいは、足抜けするタイミングを逃して学術研究という人生の泥沼へ入りこんでしまった、主人公と同様の悩みを抱える者をさらに意気消沈させる…

プレミアムが行方不明な件

某M屋へ行ってきました。 私は、牛丼に関しては原則Y野家派ですので、M屋へ行くのは久しぶりです。目当ては当然、この7月22日から発売となった「プレミアム牛めし」なるメニューを実食するためです。 プレミアム牛めし(http://www.matsuyafoods.co.jp…

移民の季節

「○○大学○○学部に入学します。今年入学のひと、フォローください。」などのツイートやらプロフィールやらを、Twitter上などでよくみます。こういう告知的なものは、おそらく Twitter や LINE 以前からあったのだと思います、たとえばmixi(笑)とか。 しかし…

「指原の乱」は教育番組なのだ

「指原の乱」をみていると、表面的には深夜ゆえに許されるゆるめの構成で作られた、業界視聴率の高そうな番組という印象である。おそらく、芸能関係だったり、出版関係だったり、権利関係のビジネスなどに関わる人たちにとっては、相当に「あるある」感の強…

しあわせな食卓

ごくごく個人的な体験なので、自分語りなんかよみたくないんだという人はこのままスキップしてもらった方が精神衛生上よいのだろうな、と思う。けれども、ものを食うことについて最近思い出したことを書かずにはいられなくなったので、ここに記しておこうと…

「てさぐれ!部活もの」が、新たな地平をきりひらく

しばらくぶりのエントリです。 ブログに記事をアップできるほど、精神的にも肉体的にも余裕がありませんでした。引き続き余裕はないのですが、時間的にはすこし空きができたので、ぼんやりとブログ更新を再開しようと思っています。 年始に「てさぐれ!部活…

空気がよめない

ぼくは本当に空気がよめない。だれかを苛立たせることに関しては負けないだろう。その原因をいつも考えているのだけれど、たぶんこういうことだ。 ひとつ、自分の思ったことを脊髄反射のようにことばにする。 ひとつ、自分が抱いた不足の思いを隠さない。 ひ…

HKT48の魅力は、運動では引き出せない。

HKT48の女の子たちに体操服を着せると、申し訳ない気分になる。というより、テレヴィのこちら側にいる自分たちが、ものすごい悪人のように感じてしまうのだ。番組冒頭などで「座ってください」「やー!(かけ声とともに体育座り)」のような、福岡あるある的…

「過激」であることの効用

『はだしのゲン』をめぐる一連の騒動は、開架に配置して自由に閲覧できる状態に復すという決定をみて、終息するようである。しかし、今回のところは「手続きの不備」が理由であり、作品の内容や表現についての議論は宙吊りのままで終わってしまった。このま…

海パン写真家が引き出す、アイドルの真実

HKT48の冠番組『トンコツ魔法少女学院』8月27日深夜放送分を観た。 毎回、ゲストを「先生」として迎え、見習い魔法少女であるアイドルたちが、芸能界で生き抜くためのさまざまなスキルを獲得していく、というのがコンセプトだ。そして今回は「海パンカメラマ…

AKB48にみる、日本の伝統的美意識

前田敦子の卒業を機会に、真剣にAKB48の勉強をするようになって1年半がたった。それ以前から、ぼんやりとはながめていたけれど、それもチームB(まだ、柏木Bだったころ)がなんとなく好き、増田有華カッコいい & かわいいくらいのレベルだった。 あっちゃん…

宮崎駿は、天に昇ったのだと思う

ようやく、映画『風立ちぬ』をみてきた。 久しぶりに「長い」映画をみた、これが率直な感想だ。退屈したのではなくて、ここ最近ずっと、直線的なストーリーをもつ作品や、着地点のはっきりした作品に慣れてしまっていたので、フィルムのなかにちりばめられた…

京都は、ひとりになりにくい

かえりのグリーン車は、とても落ち着いた空間でした。ありがたいことです。ただし車両は大混雑で、指定・グリーンとも札止めになっていました。ちょうどいい時間に着く列車だったので、人が集中したのかもしれません。 京都に3泊してきました。ぼんやりと観…

グリーン車についての雑感

旅行にでている。おかげさまで、ここまでよい滞在ができている。部屋にちゃんとした机のあるホテルで、考えごとが捗る。ありがたい。 個人的な旅行で新幹線を使うときは、長い時間を普通車で過ごすのがつらくなってきたので、グリーン車を利用するようにして…

なんとなくエロマンガのこと

男根から汁がどばーっと出ていたり、ホルスタインみたいな爆乳お姉さんが肉棒を挟み込むようなタイプの、男性側からみたフィジカルな快感を、ヴィジュアル的に分かりやすい形で表現したものばかりが、どんどん増えている感じがする。最近、成人向けマンガ棚…

「はたらく魔王さま!」9巻読了

ベルが乙女すぎて、萌え死ぬかと思った。 いや、うどんに対する異常な執着とか、買い物に出るときの妙なわくわくぶりをみていて、かわいいなぁ、2X歳合法ロリ。浴衣を着ているということは、その下もトラディッショナル・ジャパニーズスタイルだろうか、な…

「ご近所さん」なき世界

だれも、あなたのことを脅かそうとはしていませんよ。そんな労力使うだけ損ですから。そういってあげたいことが、最近よくある。 一人で暮らすようになってだいぶ経つけれど、「ご近所さん」という考え方はどんどん廃れていくのだと感じる。別に深い関係をも…

暗い欲望のはけ口として

かんたんな挨拶や自己紹介をしてみましょう、なんてことがこの編集画面の右側に書いてあるけれど、そんなものが書きたいわけではない。 ぼんやりと、誰にも注目されることもなく、自分の思いつきを書き残しておきたい。そしてついでに、自分のぼんやりとした…